恋愛詩 -Heart-

□作品No.56〜60
3ページ/4ページ




NO.58

果てる刻<トキ>



流れた春は海の向こう
パステル色の雲となって
青に輝く空へと吸い込まれていく
水平線が熱に魘される頃
空は消えそうな青に輝いて
夏を蒸発させてしまうから
秋は淋しく枯れ果てて
凍える空気が香る頃
あなたがいない冬の扉を開けて
ただ眠りたいと思う



―――――――――――――――
四季の移ろいのままに忘れられたら。
想いすらも消えてしまえば。
そんな事を思いながら。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ