恋愛詩 -Heart-
□作品No.56〜60
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NO.57
春薫る候
市松人形に紅さして
肩で切り揃えた髪梳いて
愛でた花を添えました
白桃のように
仄かに染まった頬に
接吻<クチヅケ>を
薄く汗ばんだ桃の花は
綻びかけた蕾の微熱をもって
春の匂いを漂わせたから
冬の白さ残る肌に
愛でた花を添えました
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久々にエロティック重視。
No47の『ロリィタピンク』的な感じを書きたかったのですが
上手くいかず…
最初3行だけ残して、あとは別の流れに変えました。