自虐詩 -Diatraction-
□作品No.41〜45
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NO.43
熟れた柘榴
いつまでも癒えない
カサブタになれない生傷
いつまでも艶かしく―アカ―
熟れた果実のよう
微笑みは深く抉るから
傷は醜くなるばかり
それでも傷口から除くアカは
恍惚の表情をもたらしてくれる
―――――――――――――――
「微笑みは深く抉るから」
と云うフレーズが最初に浮かび
治らない傷→柘榴
と云うイメージの連鎖で。
あの無数の種子が、どうにも気持ち悪くて(苦笑)
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