自虐詩 -Diatraction-
□作品No.41〜45
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NO.42
手術 -腫瘍切除-
腫れた頭は重たげで。
要らないモノを食べすぎて
許容量は遥かに超えていた。
―君を見上げる事すら
苦痛で―
腫れた頭を抱えて。
呻き悶えた声をあげても
無駄に痛み、疼き、壊す。
―耐え切れぬと
泣き叫ぶけど―
腫れた頭に自我崩壊。
醜く腫れあがった首をとって
要らないモノを棄てさって。
―腫瘍が除去された躰で
生きていられる訳もなく―
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要らないものなど無かった。
気付くには、遅すぎた。