自虐詩 -Diatraction-

□作品No.1〜5
2ページ/5ページ




No.2

存在



何も無い部屋を
何度憎んだ事だろう
誰も居ない家を
何度恨んだ事だろう

私は要らないの?
要らないのなら
言って呉れれば良いのに
産まなければ良いのに
捨てれば良いのに
そうして呉れた方が
ずっと楽なのに

負の感情しか
教えて呉れない 貴方達を
恨んでいるのに
其れすらも
気付かない位なら
いっそ
消えてしまうから

記憶に残らない様に
そっと
消えてしまうから
だから
私が存在していた事は

…覚えていて



―――――――――――――――
いらないなら消せばいい。。
だけど、覚えていて欲しい。
そんな葛藤。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ