悲哀詩 -Lament-

□作品No.6〜10
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NO.08

春眠



狂いだした春に
散ることは定め
溢れた色彩に
身を委ねて溺れ沈む
薄桃色の色に蝕まれたら
咲き乱れた桜を吹雪かせて
いつか目覚めることを夢見て
目を閉じて
最後に見た景色は
いつか歩いた真冬の寂しさ



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春は来ない。
そんな想いから。
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