恋愛詩 -Heart-

□作品No.21〜25
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No.22

アンドロイドの末路



拾い集めた
輝く破片
集めて
集めて
まぁるい宝石を作った

アナタのように
光り輝く
アナタのように
穢れがない

素敵な
まぁるい
まぁるい
七色に輝く宝石

でも
永遠などないコト
僕は判っているから
輝きがなくなる前に
高層ビルの屋上から
輝く宝石を落とす

キラキラと
輝きながら落ちる
宝石から溢れる
涙の宝石

砕けることを恐れる宝石
永遠を願う不完全な宝石
せめて僕が終わりを…
僕の眼には
アナタのようでアナタでない
僕の不完全な人形が
解放されたように
そう見えたんだ

天国へ召されたかな…?



―――――――――――――――
「光源氏と紫の上」的な。
前半だけですが。
想い人に似た人を探して(作って)も
結局ソレは身代わりでしかない。
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