自虐詩 -Diatraction-
□作品No.55〜60
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NO.56
流し雛
穢れを湛えて
この身、朽ちてしまえと
短刀を刺した喉からは
唯、嗚咽のみ
生きられぬ苦しさに
嘆き涙しても
存在意義は
見付けられ得ぬまま
―――――――――――――――
上巳用。雛人形の視線で書いた詩。
雛人形はもともと、身代わり。
災厄を擦り付けて流すものでした。
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