自虐詩 -Diatraction-

□作品No.91〜95
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NO.91

閉ざされて、



見知った景色を
一つずつ指で潰して
窓を黒く染めていく
過去はもうソコにはなくて
未来はまだ闇の中
眠るようにゆるやかに
潰した景色は流れて彼方
指先は何も掴めぬほどに
黒に染まってしまったから



―――――――――――――――
どうしてよいか
どう生きていきたいのか
何も判らなくなってしまった、
そんな空虚感。
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