悲哀詩 -Lament-

□作品No.21〜25
1ページ/3ページ




NO.21

失った瞬間<タマユラ>



雲の隙間に手を伸ばして
欲しいと叫んだのは
 夢の続き
何もかもを失って
 灰色の中に埋もれてる
ビルの隙間から
 差し込むのは
力尽きた太陽の光
空は遥か彼方に霞んでて
ぼんやりとした視界の中
届かないのは明日ではなく
 今日だと気付く



―――――――――――――――
見失ったのは「イマ」。
気付いた途端に
見えていたもの・信じてたものは霞んで
足元は崩れる。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ