ガンダム00@

□暖かなぬくもり
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暖かなぬくもり








アーデさんはいつもあったかい。
言葉ではそっけなくても、雰囲気はあったかい。いつもアーデさんが側にいるからミレイナは元気でいられた。
でも、今ミレイナにはひとかけらの元気もない。

アーデさん

アーデさん

アーデさん


なんでこんなことになったですか?
アーデさんのぬくもりはどこに
いってしまったですか?


たった数秒前、ティエリアの乗ったセラヴィーが撃墜された。

今までずっと感じられたぬくもりが一瞬で消え去った。信じたくない

このぬくもりだけはずっと側にいてくれると思っていたから。
ミレイナは心を失ったように呆然とした。


もっとアーデさんとおしゃべりしたかった

もっとアーデさんに教えてほしいことが沢山あるのに

・・・アーデさん、痛くなかったかな?一瞬だったけど、もし破損した機体の欠片が・・・


ティエリアの事を想うと涙が自然と溢れた。同時に声も。止めようとしても、止められなかった。


「アーデさん・・・・・・あぁあああああああっ!」


早く帰ってきて

流石のミレイナも もう笑えないです





「・・・ナ」
「アーデさん・・・早く帰ってきてくださいです・・・!」

「ミレイナ!」
「!!?」
凛とした声が響き渡り、ミレイナは我に返った。周りを見渡すとそこは食堂で、どうやら不覚にも居眠りし、うなされていたらしい。
自分の頬は涙でびしょ濡れだった

そして目の前には、つい先刻まで望んでいた光景。

「・・・アーデさん・・・!」

ミレイナがうなされていた事に少
し戸惑ったのか、珍しく心配そうな顔のティエリアが立っていた。
「どうしたミレイナ?かなりうなされていたようだ・・・恐い夢でも見たか」
「・・・・・・はいです」
いつものミレイナなら心配をかけまいと「なんでもない」で済ませてしまうが、今回は無理だった。
あまりにリアルな夢すぎて、まだ心臓が落ち着かない。

生きていて良かった

そう思った途端、ミレイナの目から堰をきったように涙が流れた。
これが夢でなかったら、大切な人を失っていたかもしれない。
それはとても
寂しくて
怖くて
苦しいことだった。

「アーデさんが・・・アーデさんが死んじゃう夢を見たです」
「ミレイナ・・・」
「・・・アーデさん、どこも痛くないですよね?」
「君が見たのは夢だ。僕はどこも痛くない」
「アーデさん・・・もういなくならないで下さいです・・・恐かったです・・・」
「あぁ。・・・いなくなったりするものか」

ミレイナはティエリアに抱きついて泣いた。大声で泣きながら、この人を絶対に離すまいと強く抱き締めた。


アーデさん、ミレイナはずっと側にいるです。

だから置いて行かないで


このまま、このぬくもりを感じていたいと心底思った
 

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