NARUTO 長編
□はじまりの出会い 第2章
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オイラは男に、『恋』をした―――。
高校入学から、1週間少したった今現在。
デイダラ、キバ、ナルト、飛段の4人は屋上で昼食をとっていた。
それぞれクラスであった何気ないことを話し、好き放題にものを言い合って笑っている。
「それでさ、それでさ!俺の隣の席の奴、無駄に頭よくて運動もトップだったし、おまけに顔もスタイルもいいから女子がキャーキャーうるせーんだってばよッ!そのわりには性格が最悪でさーッ!!」
「あー、そいつ俺も知ってるわ。確か推薦で入学だっただろ?知的で優秀、スポーツもできてルックスまでいいんじゃ、女子は黙っちゃいねえだろ。名前なんてったっけか?」
「ん〜…、あ、サスケだろ?うちはサスケ。俺んとこの女子も毎日騒いでるぜえ。この前なんか早々に告ってフラれた女子がいたしよ〜…て、おーい、デイダラちゃん?」
「……………うん、」
「「「…………」」」
…ここのところ、デイダラはよくボーっとすることが多くなっていた。いや、正しくはボーっとしているのではなく、あることで悩んでいるのだ。
「なんか最近様子おかしいぞデイダラ、なんかあったのか?」
「そうだってばよ。悩みでもあんなら俺らが聞くぞ?」
「はっはーん!アレだろッ!恋の悩みとか、そんなんだろ!!」
3人なりに気をつかって言葉を選んではいるが、最後の一人にいたっては真面目に聞こうとしている二人に対しても失礼な言い方である。当の本人は自覚がないため、これでも気をつかった方なのだろうが。
しかし――、
「えぇッ!!?なんで分かったんだッ!!?うんッ!!?」
「「「………………え?」」」
悩んでいるデイダラには、そんなこと考える余裕もなかったようだ。
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