ほぼ日刊海豹新聞


◆Hacking to the Gate 

 
石動家に尊が遊びに来ました。

尊「石動先輩は、高校出た後の進路とか考えてるんですか?」

智「ふん…(大学なら海外の学校に散々行ったからなぁ…)家に止まって母さんみたいに投資家になり、家事でもして暮らすのも悪くはない。」

尊「うわぁ、金持ちの余裕だぁ。(棒読み)」

智「そうなったなら、勇の食事は三食俺が用意するし、勇の部屋を掃除するついでにベッドの下のいやらしい雑誌を追加しておく親心を…」

勇「え?」

尊「どっせい(掌底)」

智「ひぎぃ!?(勢いで壁にめり込む)」

尊「ああ、すみません先輩、やり過ぎました。(棒読み)」

智「…大丈夫だ、問題は無い。すっかり頭は冷えた。冷えたついでに思い出したぞ。…水回りの掃除も大切だったな。年頃の勇のもしもの事態を考慮して、さりげなくペペと近藤さんを常備しておく甲斐性が…」

尊「どっせぇい(アッパー)」

智「らめぇ!?」

勇「し、新橋君!?やり過ぎだよ!それ以上やったら、兄さんが可哀想だよ!」

尊「痛くしなければ覚えませぬ。」

智「(床に墜落)…ゆ、勇…勇は…優しいな…そうだ、俺はただ…勇の、男としての日々の生理を考えて…」

尊「先輩、まだ言いたい事があるんです…か!(バックドロップ)」

智「カンジチャウッ!!」

勇「兄さん…」

智「…そ、そうだ…何も、自分の気持ちに嘘をつく必要は無い。俺は…ただ、勇の下の世話をして生涯暮らせればそれでいいんだ。」

勇「え、下の…?」

尊「ここからいなくなれえーっ!!(智を近くの窓ガラスにシュウゥゥゥゥッ!超!エキサイティン!!)」

智「メイドサンロックンロール!!」

 窓ガラスを一直線に突き破る智、そのまま落下。

尊「はぁ、はぁ…悪は去った…が、さすがにちょっとやり過ぎたか?」

勇「兄さん外に落ちてったけど…ここ、マンションの最上階…」

尊「…様子見に行こう、先輩に死なれたら俺の人生が終わる!」



 石動智落下地点。

智「…ふん、死ぬかと思った。」

尊「先輩、あの高さから落ちて何で生きてんですか。」

勇「すごい…兄さんほとんど無傷だ。」

智「何故死ななかったか、だと?…何でも俺が死ぬと世界が破滅に向かう因果になってしまったらしく、つまりだ。俺が死ぬと世界が滅ぶという事は、世界が滅びない限り俺は死なないという逆説が成り立つという事で…」

尊「成り立ちませんよ!」
 
 
 

2013/06/13(Thu) 00:16

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