小説:自重シリーズ
□ビルヂングブラジル〜7月1週〜(あえて無修正版)
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第13話『〜7月1週〜たった一つの冴えたヤリ方』
『あ〜ららぁ?なかなかシゲキ的な光景じゃなぁい?』
『オルガヌム』本部。
先週、アーマーを『破呪』で破壊された故、撤退を余儀なくされたエクスノワール…大の“調整”が『知将ウラノード』によって行われている最中だった。
『五月蝿いぞ…『駿将ネプティア』…』
ウラノードは後方の女性幹部の名を呼んだ。
『だぁ〜ってぇ〜、こ〜んなカワイイ男の子をハダカにして“調整”だなんて、ウラノードくんが如何に耽美なのかよ〜く分かるわぁ〜』
『(無視)…この間の戦闘で少々邪魔が入ってな…『破呪』によって調整プログラムに異常が出ている部分もある。故に、時間をかけて十分に“調整”を行わなければ、これは使い物にならん…。』
ウラノードは調整中の大のいる部屋に目をやる。
モニタリングルームから見えるその部屋は、何処までも暗闇に閉ざされ、八方に設置された催眠を促進するマニ車様の装置の眼の様な紅い光が、装置が回転する度に灯るのみ…
その中心で淡く薄緑に光るポッドの中には、一糸纏わぬ姿で無数のセンサー類や拘束具を取り付けられた大がいる…。