01/10の日記

15:43
映画と短文【妹太】
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昨日はぶらっと映画を見てきました、バーレスク。
ミュージカル映画は好きです。
この手の映画はストーリーよりも、音楽やきらびやかさ目当てで見ます。
女性陣、綺麗でした。
あ、あと、どうやら私は白人のタレ目男性に弱いらしい。

内容としては歌と踊りという観点からシカゴより上、ストーリーも含めてキャバレーには及ばない感じ、かな。個人的見解。
幸せなエンドは大好きです。
娯楽の一環として見る映画は、やはり何も考えずに楽しく見れるモノに限ります。考えさせられる映画も好きですが、疲れたときは頭使わずに楽しく見るに限る(^^)


最近あまり見たいと思う映画がないのですが、今月末までのチケットがあと3枚あります…なんとかあと3回は何かしらを見に行かなくちゃ…!
あ、だうにjrのは見たいな。22日から公開だからギリギリだけど。


さて今日も短文やってみる。
今日はコレ!
→【たけのこさんは、「早朝の橋」で登場人物が「泣き出す」、「傷」という単語を使ったお話を考えて下さい】

う〜ん、じゃあ今から書く前に設定だけ決めとこ。
前は曽芭だったから今日は妹太、で、時代は現代。
今日は短く小気味良いテンポを目指したい!



―――


 河口にかかる橋の上で受ける風は、磯の香りが強くした。海風が前後左右から太子の黒髪を散らす。大きなフェリーが二艘、それぞれ別の方角を向いて湾を出ていこうとしていた。あの船はどこへ行くのだろうかと考えていたら、ふいに死んでみようかなと思った。
 大それた理由など必要ないのである。しばしば心が浮動してゆく彼の夢みがちな性格は、日常の中の美麗に賛嘆したり、または凋落のことわりを感じたりするごとに往々にして死を思い、自己を内向きに探求しようと試みるのである。
 人はそれを厨二病とよぶ。
 厄介な精神状態に陥ると、元来、人より傷つきやすいデリケエトな心の持ち主である太子は、尚更その敏感な心を裸に剥くような、自傷的なエレジーを紡ごうとする困った性質を持っていた。
 朝日が凪いだ水面を照らしている。ますます舳先を反らせて離れ行く二艘のフェリーに照応するかのように、太子の心も身体から離れ浮動し、およそ世界の美と哀に関する物事すべてを俯瞰しているような気分に拍車をかける。
 厨二病というのは、まこと厄介で重篤な病である。

「……朝の散歩、長すぎですよ!」
 微かな怒気を内包した凛とした声音が、内へ内へと向かっていた太子の精神を突然引き戻した。
 栗色の短髪を風に乱した健康的な顔色の青年が、冬の早朝の冷気にほのかに上気した頬を晒して立っている。彼の媚びのない涼やかな眼差しに、太子はいつも幸福と引け目の感情を同時に味わうのだが、いつもその感情を表す言葉を模索しているうちに、一瞬の感情は霧散してしまう。
「妹子ぉ……」
「わっ、なに泣いてるんですか!気色わるっ」
「ひどっ!……妹子、ごめんなさいぃ〜」
「……もう良いですよ」
 太子が感傷的になり、実年齢に些かそぐわない難病を発病するのは、栗色の髪の青年と口喧嘩したときと決まっていた。何があろうとも青年が最後には必ず、心地よいほど無遠慮に自分を際限ない内向き思考から連れ戻してくれる、という、安心と信頼に裏打ちされた邪知のなせる業である。
「…帰って朝ごはんにしましょう」
「うん」
 現金な彼の脳内は、すでに薫りだかい珈琲から立ち上る柔らかな湯気と、彼好みにかりかりにトーストされた厚めの食パン、スクランブルエッグの鮮やかな黄と添えられたケチャップの赤、瑞々しいレタスの薄緑で占められているのだった。
「朝から散歩したから、お腹すいちゃった」
「はいはい、すぐに準備しますよ」

 早朝の海風が、繋いだ手と手の間を爽やかに捲いていった。



―――

http://bit.ly/94MeMI

ぷー!バカップル!
私の頭が厨二病!

ていうか小気味良いテンポってどうやるの…短い中にエッセンスをさらっと込めるのってどうやるの…!

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