11/20の日記

16:10
徒歩にて参る
---------------
11月17日18日19日の三日間、徒歩でし/ま/な/み/海/道を歩ききろうぜという企画に挑戦してきました。
これも仕事です、カオス!

広島県の尾道と愛媛県の今治の間に点在する島々を橋でつないでいるのが、し/ま/な/み/海/道。

三日間で70キロくらい歩きました。
場所は違えど、私の頭の中にあったのは当然、奥の細道の旅路を歩いたお二人です。

一日だいたい20キロちょいを歩いたのですが、自分で歩いてみて分かった。
芭蕉さんたちすげーよ。
ふくらはぎやら足の裏やら付け根やら足首やら、日を追うごとに疲労は蓄積していきますし、江戸時代は今よりずっと道が悪かったでしょうし、芭蕉さんたちったら、一日に30キロ40キロ歩いてる日もあるようですから、ホントもう、ありえない。
すげーよ。

おまけに曽良くんとのあれやこれやで夜もおちおち寝ていられなかったんじゃゲフンゲフン。
…とまあ、良からぬことを考えたりしつつ、歩いてきました。
仕事だっつの。



一日目は電車で広島まで行って、昼過ぎから歩きの旅をスタート。
尾道から向島までは、100円の渡し船が出ています。
向島から歩き始めて、因島大橋を経て因島へ。
歩いて歩いて歩いて、一日目は因島で宿を取りました。
この日は約22キロを完歩。
足の付け根から太ももにかけて若干の痛みが出たものの、まだまだ元気。
とはいえ、宿に着いたころにはへとへとでしたが。

○一日目感想→橋が見えてからがめっちゃ遠い!



二日目は8時に宿を出て、歩き始めました。
生口橋を経て、生口島へ。
この日は日程の中で一番歩く予定の日です。
橋も三つ渡ります。
橋は、そこに行くまでに登ったり降りたりがきつくてしんどい。
でも、渡っている間はゴールがはっきりしているぶん、だらだらと地上を歩くよりも精神的に楽です。
あと、橋を渡り切ったところにスタンプラリーがあってそれも楽しめた。
ナイスペタン!
多々羅大橋を渡って大三島へ、大三島大橋を渡って伯方島へ。
大三島大橋を渡っているころにはすでに夕方で、夕闇が迫っていました。
橋を過ぎれば山の中で街灯も少なく、宿までたどりつけなければ当然休めませんから、疲れた体にムチ打って歩きます。
とはいえ、一日歩いて疲労もピーク。
ペースも上がりません。
18時前になんとか宿に辿り着き、二日目は伯方島で宿泊です。
この日は約27キロを完歩。
朝から歩いたこともあってか、夕方頃には足の裏の痛みと、太もも、ふくらはぎの筋肉の張りがひどかった。
宿で見てみたら、足の裏にはマメが計5つ。
ふにふにしていて可愛いマメですが、こいつが潰れたら泣きを見るのは必至ですので、労わって労わって絆創膏処置。
痛む足腰にもシップをぺたぺた。
なぜか腰にも痛みがくるんだな…なるほど。

○二日目感想→水分補給やらトイレ休憩やらで立ち止まると、次に歩き始めるときの痛みがひどくなる。惰性だろうが何だろうが、歩き続けている方がかえって楽なときもある。あと食事はとっても楽しみな時間。



三日目にして最終日。
前日同様、8時に宿を出て歩き始めます。
太ももとふくらはぎの筋肉の痛みは、シップが効いたのか一晩寝たらだいぶマシになってました。
よーし最終日、張り切っていくぞー!
伯方・大島大橋を渡って大島へ。
張り切っていくぞーと思っていた矢先だったのですが、大島から歩く午前中の道のりが、正直一番しんどかった。
というのも、午前中に16キロ歩く予定だったのですが、後半の6キロくらいのときに左足首に痛みがきたからです。
それまで平気だったのに、ある瞬間から突然きた。
ぐねったわけでもないのに。
それでも、痛くない痛くないと自分を騙し騙し歩き、エアサロをふりまくってなんとかごまかしごまかし行きます。
ときどき走ってみたりしつつ。
マゾじゃない、走った方が違う筋肉を使うからか、逆に楽なのです!
で、昼食休憩後、いよいよ最後の橋。
来島海峡大橋。
これは最後にして最大の橋で、橋だけで4キロ以上あります。
高所恐怖症の人にとっては拷問のような時間かもしれませんが、私は自分で高所恐怖症だとばかり思っていたけれども、どうやら違っていたらしい。
普通に景色を堪能しました。
瀬戸内の海に島々が点在している様子は、芭蕉さんが見た松島の風景に似ているんじゃないかしらとか妄想しながら。
う腐腐、仕事中なのに妄想ばっかり!
そんなこんなで、島を渡り切って愛媛県の本体(?)に上陸したところで、このチャレンジは終了!
疲れた!
三日目は約22キロを完歩。
足の裏のマメと左足首がとても痛い。

○三日目感想→足首痛いと困る。あと来島海峡大橋はシュッとしていてスタイリッシュだった。



以上が今回の旅の模様です。
しんどかったけど、達成感もありました。
一生のうち、70キロも歩くなんて二度とないかもしれない。良い経験になった。
そして景色がきれいで魚が美味しかった!

なにはともあれ芭蕉さんすげーな。
       

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ