07/05の日記

00:23
見張り人
---------------
レンタル期限ギリギリまでウォッ○メンを楽しんでやろうと、3日連続で見てます。
これはもうね、買います、買わざるをえない。


以下、脳内整理。
ネタバレするので嫌な方は回避して下さい。




ロルさんが最後にマスクを取る、あのシーン。
彼の心境を考えれば考えるほどに泣けます。

マスクを自分の「顔」と呼んで、マスクを取られることを極端に嫌う彼が、自らマスクを取り去ってまで訴えたかったのは何だったのか。
いや、正確には、マスクを取らずにはいられない心境だったのでしょうか。
あのときの彼はウォ/ル/ターだったのか、ロー/ルシ/ャッハだったのか。

彼の人格を形成した要因、とっても具体的にコレというのは挙げられないかもしれませんが、少女誘拐事件はもちろん引き金だったのでしょうけれども、それ以上に彼の生い立ちが強く関係していることは明らかです。

対して、梟二世。
裕福な家庭に生まれ育ち、親子関係には多少冷めたものがあったかもしれませんが、そして親に先立たれて寂しい思いをしていたかもしれませんが、やはり大きく二分するならば恵まれている部類に入るであろう梟。
ふんだんに金を注ぎ込んだヒーローグッズしかり。
ヒーローになったのも、憧れと、少年が一度は抱くであろうままごとじみた正義感がきっかけ。

根本的に違う二人ですが、だからこそ、梟にはロルを救える可能性があったと思うのです。
ロルの気持ちを本当に理解できるのは彼と同じ境遇の人間かもしれませんが、それではきっと共倒れになるでしょう。
彼の傷を包んで癒せるのは、梟のようなひだまりの立場にいる人間だと思います。

しかしこの梟、ロルが決して身の上を語らなかったことを差し引いたとしても、ロルの闇を理解しきれていなかったのではないかと。
「あの誘拐事件までは彼も普通だった」とローリーに語っていることからしても、どこか、ロルと梟の互いを思う気持ちにはズレがあるように思えます。
だってマスクを被った時点で既に、ロルは「犯罪を、人間を、何とかしなくては」という強迫観念に取り付かれていたのですから。

梟がへたれだからこうなった、とまでは言いませんが、悲惨な人生を送ってきたロルにとっては梟とのコンビ関係は一筋の光だったのではないでしょうか。
だからこそ、最後の希望を失うのが怖くて自ら距離を取るようになっていったロルさんの気持ちを思うと、
梟 ば か や ろ う
と一言言いたくなるのよ

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ