玉響〜symphonia〜
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ここは、とある高校。
元気に(時にダラダラ)体育をする高校生たちが校庭に居る。
バシッ!!
ちょうどバレーのアタックが決まったらしい。
「すご〜い!しいな、カッコイイね〜」
金髪の少女がアタックを決めた黒髪で、少し身長の高い女の子に駆け寄る。
「大したことないよ。コレット、さっきコケたのは大丈夫かい?」
「うん平気〜。心配してくれてありがと」
「な、何言ってんだい!仲間だろ?当たり前だよ!」
やり取りをする二人をみつめるのは、コートの側に座って試合を見ていた目立つ赤い髪の男子。なかなかの美形である。
「ん〜。惜しいなぁ」
「何がだよ?バッチリ決まってたじゃねーか」
呟いたのを側で聞いていた茶髪の男子。
今の完璧なアタックの何が惜しいか分からなかった。
「もうちょっと反ってくれればなぁ〜」
「打ち方が悪かったってのか?」
「いい感じなんだけどねー。見えなかったなぁしいなの胸」
「はぁ?」
「ほらーよくあるだろぉ?アタックの時に反りすぎて、体操服が上に寄ってヘソチラとかポロリとか」
「なっ…!何考えて試合応援してんだよ!?」
「Hなことー。あれ〜?ロイドくんは思わなかったぁ?」
「思わねぇよ!そんな目で見てる奴なんてゼロスくらい…」
「そうでもないみたいよ〜?」
ゼロスにつられて周りを見回すと
「あーもうちょっと!」
「でもヘソが見えた♪」
「見たか〜?あの揺れv」
「見た見た。やっぱいいよなー」
そんなネタで盛り上がっていた…。
「ホラねー?」
「んなっ…なんて目で試合見てんだよお前ら!」
「ロイドが純情ぶってるぜ〜?」
「アハハハ!そんなこと言って、実はムッツリだろ」
「ムッツリよりオープンの方がいいよな〜?」
そんな男子の話が聞こえてきて、コレットは真っ赤になって顔を伏せた。
「ったく。馬鹿ばっかだねぇホンットに」
呟いてから、チラリとその筆頭のゼロスを睨む。
視線に気付いたゼロスはニッコリ笑った。即、視線を外す。
ゼロスはちょっぴりガッカリしたような素振りを見せた。
「バカは放っといて、ガンガン行くよー!」
「お〜!」