□子猫
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昨日任務の後に家族で出掛けた帰り道、ダンボール箱に入れられていたのを見つけたのだと言う。

だが、生憎とサクラの両親は揃って動物が苦手だった。

「このままだとこの子死んじゃう!!そんなのヤだよぉ・・・」

と訴えたところ、誰か他に飼い主が見つかるまで、という条件付きで暫く飼ってもいいと許しを得た。



 

 

「優しいな、サクラは」

頭を軽くたたく。

「ねえ、先生・・・」

嫌な予感がした。

「先生って猫好き?」

・・・やっぱり。

「ダメ」

「好きか嫌いか訊いてるのになんでダメなのよぉっ」

ぷぅっと頬を膨らませる。そんな子供らしいしぐさや表情をかわいく思う。
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