1
□たまには
1ページ/3ページ
たまには一緒に朝寝坊しよう。
太陽が真上に来た頃、もそもそとベッドから抜け出して。
そして一緒にご飯を食べるんだ。
「ん・・・せんせ・・・?」
目を開ければ、そこにはいつものように愛しい男の寝顔がある。
背中にはがっしりとした太い腕。
毎朝のその光景が、いつでも新鮮に感じるのは自分だけだろうか。
ふと窓の方を見やると、いつもの朝より随分と明るい。
「あれ・・・?いま何時・・・?」
不思議に思い、身体を起こしてベッドサイドにある目覚し時計に手を伸ばす。
時計の電池が無くなってたり、長針と短針が入れ替わってたり、サクラの目がおかしくなってない限り、
その針は11時27分を示していた。
「・・・ウソ・・・!?」
文字通り顔が青ざめる。
幸い今日は任務は休み。
だから、2人で出掛けようと思っていたのにこんな時間。