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□銀世界
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一夜明けると、外は一面の真っ白な雪に囲まれていた。
夕刻より降り始めた雪が、辺りを白銀の世界へと誘うには、一晩あれば十分だった。
今日の待ち合わせは任務受付所。
かるく2時間程カカシを待ち、ようやく今日の予定を知らされた。
「今日は特に任務もないし、訓練を兼ねた雪合戦〜!!」
「やったってばよー!!」
手放しで喜んだのは勿論ナルト。
サクラは当然、サスケまでもが嫌そうな顔をしている。
「イヤよー、寒いのに・・・」
「・・・訓練・・・?」
そこへ、受付にいたイルカが声をかけた。
「こら、雪合戦を甘く見ちゃダメだぞ」
雪は意外とやっかいなものだから、とだけ助言してくれた。