textV
□シンデレラパロ
1ページ/12ページ
ある所に、シンデレラというそれは美しい娘がおりました。
しかし、シンデレラは継母・義姉にいじめられ日々を送っていました。
「ふ〜。やっぱり油汚れは強敵だな…なんとか綺麗にしたいんだけどな〜」
今日は今日とて、台所を必死に磨いておりました。
「ちょ、ロックオン!またそんな…台所掃除なら家政婦さんに頼めばいいじゃないですか!」
「全く…自分の立場を弁えず首を突っ込むなど…」
義姉のアレルヤとティエリアは常にシンデレラの動向を見守って…否、見張っては口を出していましたが、心やさしいシンデレラはいつも笑顔で掃除や洗濯をこなすのでした。
そんなある日。
国の王様がお妃さまを決めるために国中の娘を集めてパーティーを開くことになったのです。
「王子だろうがなんだろうが、うちのロックオンをそんな所に嫁に出せるか!!」
「ロックオンが行ったら、絶対目をつけられて連れて行かれるにきまってる…そんなことになったらどうしたらいいんだ…ハレルヤ」
もちろん、義姉たちはシンデレラがお城に行くことなど許しません。
だから、国中が賑わうこの日もシンデレラは一人ぼっちでお留守番をするのでした…