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□ソレスタル幼稚園☆
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ソレスタル幼稚園 刹那君といっしょ
ソレスタル幼稚園ガンダム組。刹那・F・セイエイ君はクラス最年少の3歳の男の子です。
お母さんとお父さんは仕事で世界を飛び回っており、歳の離れたお姉さんと住んでいます。
刹那君には、最近大きな悩み事があるのです。
「さあ皆!歌の時間だぞ!!」
今日のお遊戯は歌の時間です。
刹那君はみんなの前で歌を歌うのは嫌いで思わずムッとしてしまいます。
刹那君は、あまり幼稚園の子と仲良くできず輪に入っていくことができませんでした。
それは決して嫌われているわけではなく、年齢よりずっと落ち着いていてあまり表情がないためみんなが話しかけられないのです。
ですが、刹那君は寂しくありません。
「刹那。今日お歌 歌えそうか?」
いつも一人の刹那君を心配してニール先生が声をかけてくれるからです。
「べつに、うたえる」
刹那君は素っ気なく言いましたが、心臓はずっとどきどきしていました。
やさしいやさしいニール先生。
刹那君はニール先生が大好きでしたが、最近は先生の顔を見ると胸がぎゅーっとなってしまうのです。
お姉ちゃんのマリナに聞くと
「まあ!それは恋よ刹那。誰に恋をしたの?」
と、あまり情緒面が育たない弟の恋を非常に喜びました。
でも、3歳の刹那君には恋が何なのか分りません。
ただ、ニール先生といると胸がギューっとするけど、とても幸せな気分になれることだけは確かなのです。
青いスモッグのすそをギュッと握って思い切ってニール先生の顔をみると、先生はいつものように穏やかに刹那が何か言うのをじっと見守っていてくれます。
「ニールせんせい」
自分が何を言おうとしているのか分らないまま口を開いた刹那君でしたが、其れはニール先生に抱きついてきたライル先生によってさえぎられたのです。
「ニール、お歌の時間だって!」
ライル先生とニール先生が仲がいいのはみんな知っています。
いつもライル先生は誰より優しくニール先生を見ているのです。
刹那君もマリナお姉さんと仲がいいし、兄弟が仲がいいのはあたりまえです。
でも、そのときに刹那君の胸にあったのは悔しさでした。
「ニールせんせいはオレとしゃべっていた」
自分の遥か上にあるライル先生をきつい眼で見ながら言うと、刹那君がはっきりと大きな声でしゃべったのをはじめて聞いたライル先生は一瞬ビックリしましたが、すぐにニヤリとした顔になりました。
「いちょ前に男じゃないか刹那。でもな、そうやって一人になってニール先生の気を引いてるようじゃ、守ってもらってらってるばかりだぞ?」
「!!!!!!!」
刹那君は絶句しました。
確かに、ニール先生にかまって欲しくて(もともとの性格もありますが)みんなから遠ざかっていることもあったのです。
でも、それはニール先生を困らせる行為で自分が甘えていたことに気づいたのです。
ニール先生を守れる大人。
ずっと一緒に入れる弟。
もっとも羨むライル先生に試適された悔しさに刹那君は涙ぐみましたが、そんな刹那君をニール先生はびっくりしてぎゅっと抱きしめました。
「ライル!馬鹿なこと言うな!他の子連れて先に行ってろ!」
小さな声で怒るニール先生に、ライル先生は意地悪に笑って他の子と音楽室にいてしまいました。
「ごめんな刹那。ライルが馬鹿なこと言って」
教室に残っているのはニール先生と刹訓君だけ。
とても嬉しいはずなのに、刹那君は嬉しい反面悔しかったのです。
「ライルせんせいのいうとおりだ。おれは…エクシアになれない」
ニール先生はきょとんとしましたが、それが最近みんなに大人気のヒーローと気づきにっこりしました。
「刹那は十分かっこいいよ。」
贔屓はいけませんが、照れ屋で、真っ直ぐで、不器用な刹那君がニール先生はとても好きだ多のです。
「…まだだ。ライルよりかっこよくなってニールをまもる。」
「え?ちょっ!刹那!ニール先生とライル先生だろ!」
刹那君の言葉はうれしいものでしたが、先生としては見過ごせないところです
「ライルはよくておれはだめなのか?」
「そういう問題じゃないだろ?先生のコトを呼び捨てにしたらいけません。他の子もびっくりするだろ?」
「わかった。みんながいるときはせんせいという。ニールをこまらせたくない」
ニール先生を心配させるのではなく、守れるような男になりたい。
それは、刹那君3歳。初恋を自覚したときでした。
「おれも、うたにいく。」
いつか、先生を抱きしめられる強い男になる。
…ライル先生よりも。
その日の先生たち
「こらライル!今日は刹那に余計なこと言って!」
「よけいなことじゃないよ。あいつ3歳のくせに男の目しやがって。あれからだって、あからさまに「俺がニールをもらうぜ」見たいな眼してさ。オレのニールなのに」
「馬鹿なこと言うなよ。まだ3歳だぞ?今度いじめて泣かしたら本気で怒るからな!」
「は〜い。許してニール」
(ちゅっ)
「…ほだされてやらないからな」
幼稚園編のニール先生とライル先生はラブラブです。というか、もはや二人の距離が近すぎてキスもHも当たり前というか、疑問なくしてます。
そんなわけで、ニール先生を狙う子供たち(や保育士)にはライル先生という壁が立ちふさがっているのでした☆
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