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□ほんとうの、
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「クソッ…!あの身体…絶対に我のものに…ッ!」
やっとの思いで乗っ取ることが出来た身体。
しかし、やはりあの力には勝てなかった…。
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「シグ。」
放課後のチャイムが鳴ったと同時に、クルークがシグを呼び止める。
ほとんど話したこともないような相手から呼ばれ、シグは頭にはてなマークを浮かべた。
「ど〜も…この本と君の左手、目はなにか関係がある気がするんだ。」
「・・・」
「だから、一緒に遺跡まで来てくれないかい?」
「…わかった。」
特に断る理由もなかったので、シグはそのままクルークについて行くことにした。
これから悪夢のような出来事が起こることなど、
シグ…そしてクルークも、知るはずがない。