†TEXT
□まいご
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「じゃ、行こうか♪」
「うー……」
迷子になってしまった二人は、目指す場所にたどり着くべく森の中を歩き出した。
………
何時間歩いただろうか、
空はもう茜色に染まっている。
…一向に出られる気配はない。
「はぁ…はあ」
流石にこんなに歩くと疲れるし、足も痛い。
シグの体力は限界に達していた。
「…大丈夫?シグ。僕が少し奥まで見てくるから、これを舐めて休んでていいよ。」
そう言い、レムレスはシグにピンクのキャンディを差し出した。
シグがキャンディを受け取りこくん、と頷くとレムレスは森の中に消えていった。