\おはなし!/

□デジタルラブストーリー
1ページ/1ページ


※U-17の妄想















みんなが合宿に行ってもうて部内も静かな気がする

俺は時期部長やし(ぶっちゃけネトゲのレベル上げあったし)面倒なんで断ったけど

謙也さんも合宿行ってもうたから



…ちょっと寂しい



……いや

実はちょっとどころやないな



めっちゃ寂しい










デジブ















『ひかる!』



謙也さんが笑顔で俺の名前呼んでくれるのめっちゃ好き

あったかい気持ちになる



もう3日くらい声聞いてへん

謙也さんの声

聞きたいなぁ



そんなこと考えとったら携帯がいきなり鳴り出してビビった



あ、この着信…



(謙也さんや!)



「もしもし…っ」

『うおっ、ビビった!自分、電話取るの早いなっ』



謙也さんや…

謙也さんの声や…



『ま、ええわ。元気にしとったか光?』

「…、…謙也さんに心配して貰わんでも元気すわ」



あああああ…なんてこと言うねん俺…っ

ほんとは寂しくてしゃーなかったやん…っ



『ははっ、相変わらず生意気やな〜。安心したわ』



…謙也さんのそういうところ好きっすわ



『いま何してたん?』

「…パソコンやっとりました」

『またかい。あんまりやりすぎると目ぇ悪なるで?』

「オカンみたいなこと言わんで下さい」

『なんやとー?光のこと心配してるっちゅー話や』



ああ、嬉しいな

謙也さんの声

謙也さんとの会話

ほんのちょっと離れてただけやのに



嬉しいなぁ…



『そういえば…ん?』

「…謙也さん?」

『あ、すまん。…いま光と電話しててん。もう少ししたら行く〜』



なんやろ?

電話の向こうで誰かと喋ってるみたいやけど



『おー、了解やー。…すまん、白石がミーティングやて』

「あ…、」

『光の声聞けて良かったわ。会えんから少し寂しかってん、俺』



…謙也さんはすごい



思ってること何でも素直に言える(たまにイラっとすることあるけどな…)



俺も

「謙也さんの声聞けて嬉しい」とか「謙也さんに会えんから寂しい」て言いたい



『ほな、切るでー』

「あ、待って…っ」

『ん?』



(はよ会いたいです)



…言いたい

けど言えん

この素直じゃない口が言ってくれへん



『ひかる?』



「…あ、の…」



(寂しいです)

(会いたいです)

(はよ帰ってきて)

(好きです)

(謙也さん)

(大好き)



言えへん



『あー…。…光、携帯ハンズフリー機能にできる?』

「…できますけど」

『して。で、携帯 顔の目の前で持って』

「?」



とりあえず言われた通りにハンズフリーにして携帯を顔の目の前に持ってきた

なんやろ?



『した?』

「しましたわ」

『もっと携帯に顔近づけて』



ようわからんけど謙也さんの言った通りにする



『ひかる、



めっちゃ好き』



ちゅっ











顔の目の前の携帯から

謙也さんの声とリップ音が聞こえた



『…なんや恥ずかしな…』



(不意打ち…っ!)



完全に油断しとった俺はモロに謙也さんのちゅー(携帯ごし)を受けてもうた

もぉ〜…俺きっといま顔真っ赤や…!

耳まで熱いもん…っ



『(謙也〜、なにしとるん〜?はよ来いや〜。)あ、すまん。いま行く』



電話の向こうでまた白石部長が謙也さんを呼んだ



『光、ほな切るで?おやすみ』



「謙也さん!」

『ん?』



「俺も大好きすわ!!!おやすみなさい!!!」



ちゅっ



ブチッ

ツーツーツー…







あああああ…勢いで言うてもうた…

恥ずかしい…!!!



…ヘタレのくせに俺に不意打ちかますからや!

お返し!




















『俺も大好きすわ!!!おやすみなさい!!!』



ちゅっ



ブチッ

ツーツーツー…











「……なんや、財前も可愛いとこあるなぁ」



ニヤニヤした顔で白石がこっち見とる

あああ…俺いま顔真っ赤や…
耳まで熱い…



「…こっちもハンズフリーっちゅー話や!!」



不意打ちは卑怯やで、ひかる…!!!






******



やっぱりただのバカップル

その後ユウジと現れるのも書きたい(笑)





[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ