U

□治っても。
2ページ/10ページ

氷帝。


香「跡部!」


跡「何だ?」


今はお昼休み、レギュラー陣と一緒に珍しく購買で買った、オニギリとパンを食べていた香は全て食べ終わると、跡部に向き直った。


香「ノドカの見舞いに来るか?」


跡「は…?」


跡部らしくもない間抜けな声を出してしまったのは、本当に驚いたからだ。


向「俺も行きたい。」


跡部をよそに、向日が言い出すと、


忍「行ってもえぇ?」

鳳「俺も行きたいです!

ね。宍戸さん?」


宍「まぁ…気にはなるしな…。」


照れたように顔を赤らめる。


芥「俺も、俺も〜!」


日「俺も…。」


香「だってさ。跡部。」


跡部はため息を吐くと、フッと笑い、


跡「ウチのリムジンで全員連れてってやるよ!」


と、高らかに宣言した。





















忍「せやけど…、何で行ってもえぇんや?」


お昼休みが終わる間際、忍足が香に尋ねた。


香「だってさ…、何かノドカを一人ぼーっと過ごさせるの可哀想だし。


ノドカもお前らと会ったら、喜ぶしな。」


跡「…ノドカは花とかって好きか?」


香「あぁ。好きだな。」


跡部はそうか。と言い、頷くと、携帯を取り出し、電話をかけ始め、その場から去った。


忍「何するんか分かる気がするわ…。」


香「ノドカが喜べば別に何でも良いさ。」


忍足は香をマジマジと見ると、


忍「シスコンやなー、香。」


香「…兄貴達よりかはマシだと思うね…。」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ