Another

□子供のように。
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春のひだまりの中、俺と##NAME1##は大きな公園を歩いていた。


ゴールデンウイークというコトもあり、此処にはたくさんの親子連れがいた。


砂場や遊具で子供どうしで遊び、親は少し離れたベンチに座り、子供を見てのんびりとくつろいでいる。




かく言う俺達も散歩をしながら花壇に咲く花を見ていた。


『綺麗…。』


ふわりと微笑む##NAME1##も花のようだ。



今日##NAME1##と此処にいるのは、俺が誘ったからだった。


ゴールデンウイークに入る前日の放課後、生徒会の仕事を手伝ってくれた##NAME1##を、手伝ってくれたお礼に、と誘ったのだ。


##NAME1##は『行きます!』と即答で頷いてくれた。






その言葉を聞いて、俺がどのくらい安堵したのかなど、##NAME1##は知らないだろう。


『?

柳先輩?』


俺が小さく笑った事に気付いた##NAME1##が怪訝そうにこちらを見た。


柳「いや、何でもない。」


すぐ傍に##NAME1##がいるのが嬉しくて笑った、などと、俺には言えない。






歩いているとベンチを見つけ、そこに腰掛ける。


柳「楽しいか?」


##NAME1##に問うと、


『はい。

とても。』


柳「そうか…。」


俺が小さく笑うと、##NAME1##も笑った。


『こんなに広い公園があったなんて知りませんでした。』


柳「俺も最近知った。

偶々、姉と買い物に行った際にこの近くを通ってな。


良い所だから、すぐ気に入った。」


『わかります…。』
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