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□ある日のこと。
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ノドカは登校中に電車内で本当にごくごく偶に、幸村達と会ったりする。

本当にそういう時はあまり無い。

幸村達には部活が有るし。


しかし、それはあくまでも、幸村達、だ。


切「お、ノドカじゃん。」


そう、切原だけは別だ。

ほぼ、毎日のように会う。

切原が部活に遅刻するのは(朝練だけ)よく有るらしい。

かなり、朝早くからレギュラーだけ朝練を始めるらしい。

他の部員よりも切原は一応朝早くには行っている方だが。


今日も切原と電車内で会った。

ノドカは朝早くに学校に行くことが多い。

それでも満員電車には結構遭うが。


『おはようございます。切原先輩。』


切原はさり気なくノドカを周りから隠すようにした。

痴漢にでも遭ったら嫌だからだ。


切「ふぁ…。」


切原は大きな欠伸をした。

眠そうに目をこする。


『大丈夫…じゃ無いですよね…。』


切「まぁな。

やっぱ昨日、新作ゲーム早めに切り上げりゃ良かったな。」


自業自得。


『何のゲームなんですか?』


切「ん、格ゲーでさ、新しいヤツ出たからついやっちまんたんだよな〜。」


『格ゲー好きなんですか?』


切「おぅ!

って、ノドカも格ゲーすんのか?」


『はい。

兄達がよくするんです。

特に、格ゲーは翡翠兄さんが。』


切「イメージ…合うな…。」


そんな会話をしていると駅に着いた。



結構、降りる人が多い為、人の波に流されそうになるが、切原がノドカの肩を抱き寄せて降りたので、そんな心配も無い。
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