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□風邪をひいたら。
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授業が終わると同時に保健室へと向かう椿。

保健室に行くと既に真田達もいた。そして、リョーマも。


椿「ノドカ…。」


熱が下がる様子も無く、苦しそうなノドカ。


リョ「黎弥兄がもう着くみたいっす。」


携帯をポケットにいれるリョーマ。


椿「君がノドカの双子のお兄さん?」


リョーマにノドカの鞄を渡す。


リョ「そうだけどアンタは?」


椿「ノドカの友達の椿。」


リョ「ふぅん…。」


どことなく、睨み合う二人。


(無愛想なコ…。)


(ノドカの友達…ね…。)


椿「って、先輩達、部活は?」


幸村へと一斉に視線が注がれる。


幸「ノドカちゃんが心配だけど、部活休んだって知られたら、怒るだろうね。」


リョ「はい。」


幸「…、後のことは頼んだよ…。」


幸村達は重い足取りで保健室を出た。

ノドカの額にあるタオルを取り、水に濡らすリョーマ。

椿はノドカの首筋や、顔の汗を拭き取った。






パタパタ…。

廊下から足音がし、保健室のドアが開いた。


黎「ノドカ。」


黎弥はベッドで眠るノドカに近づいた。


黎「リョーマ、えと、君は?」


椿「椿です。」


黎「リョーマ、椿ちゃん、ありがとう。

車にノドカを運ぼう。

リョーマ、ノドカの荷物を。」


リョーマはノドカの鞄を持ち、黎弥はノドカを抱き上げた。





















椿「…、ノドカのお見舞いに行こうかしら。明日にでも。」


椿は自宅の部屋で呟いた。


椿「無理しないで欲しいのにね…。」
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