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□風邪の日
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朝、目が覚めると私は体が少しポカポカしている気がした。

何か、ぼーっとする…。

どうしてかな?

私は重たい体をどうにか起こして制服に着替えた。

鏡の中の私は目が潤んでいる気がした。
それに、どことなく顔が赤い。

風邪かな…?

そう思ったけど、私は食堂に行った。


今日朝早くからお母さんはお出掛け、奈々子さんは友達の家で課題を片付け中。


お母さんは氏堂の方に御用が有る。

昨日、お祖父さんから電話が有って、少し前にイルファとは婚約破棄になったから新しい婚約者を捜すのかどうにかついて。

もういいんだけど…。


私はお母さんが用意していってくれた朝食を食べた。

お弁当も私、リョーマ、香兄さんの分を作っていってくれたみたい。


私はお弁当を持って家を出た。

朝の少し冷たい空気が気持ちいい。

顔の熱が下がっていく。










…今日は学校が遠い感じがした。

満員電車はいつもは気にならないのに、今日は体調が悪いから、気分が悪くなった。


教室に入り、机に突っ伏した。

授業始まったらちゃんと聞いてなきゃね…。


椿「ノドカ、顔が赤いけど、熱有るの?」


椿が心配してる。

…心配して欲しく無いのに。



私は顔を上げて椿を見た。

すごく心配してる…。

私は笑顔を向けたけど、椿は騙されない。


椿「ノドカ、保健室に行きましょう。」

『大丈夫だよ。』


椿「じゃ無いでしょ。」


『大丈夫だって。

この位大丈夫だよ。』


椿は私を保健室に連れて行こうとしたけど、大丈夫だって言うと諦めたみたい。


多分、まだ連れて行く気だと思うけど…。


私は授業で頑張って起きた。

キツいけど…。

次は美術室で授業。

美術室に行くまでの間も椿がずっと気遣ってくれた。
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