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□贈りたい人。U
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立海から無事離れたノドカ。
次の場所へと歩く。
15分位歩いていると、目的地が見えた。
とても大きな公園で、ノドカはキョロキョロと辺りを見る。
(まだ来てないのかな…?)
「ノドカ!」
声に振り向くと、待っていた人物2人が歩いて来た。
『黎弥兄さん、翡翠兄さん。』
黎「また背が伸びたな。」
頭を撫でるのは黎弥。
翡「まだ小さいけどな。」
ニッ。と笑うのは翡翠。
『そのうち大きく成るよ!
ところで、兄さん達、今日ってどうだったの?』
黎「去年と比べるとまだマシかな…。」
翡「去年なんて凄まじかったからな…。」
去年の今の時期。
黎弥と翡翠は日本に短期間留学に来ていた。
それが城咲学園。
そして、その時に経験したのがRose Festival。
2人とも容姿が良い為(特に翡翠。)、学園中を逃げ回ったという記憶が有った。
翡「何が怖いって、女子のあの熱気だよ。
絶対に追いつかない位のスピードで走ってもすぐに追い付かれたり、何故か先回りされたり。」
黎「みんな必死なのは解るんだけどな…。」
と、2人はアメリカに帰国した時に言った。