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□風邪の日
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リョーマは昼休み、テニス部の部室に来て、ミーティングしていた。
手「以上だ…。」
桃「あ〜!終わった!」
菊「終わったにゃ。」
部室から出て行く。
プルル。
乾「俺だ。
ん。蓮二から?」
<貞治か?>
乾「どうした。」
<ノドカが倒れた。
越前に代わってくれ。>
乾「越前。ノドカが倒れたそうだ。」
桃城、菊丸に遊ばれていたリョーマは固まり、乾から携帯を受け取った。
リョ「もしもし。」
<ノドカが風邪で倒れたようだ。熱も少し有る。
すまないが、香と翡翠さんの方に越前から連絡をいれておいてくれ。
頼む。>
リョ「はい…。柳さん。
連絡くれてありがとうっす。」
<気にするな…。>
プッ。
携帯を乾に返し、香と翡翠に連絡を取った。
二人は慌てていたが、黎弥の指示でリョーマが先に立海に行き、後から黎弥が車で迎えに行くことになった。
リョ「手塚部長、今日の部活、休ませて下さい!」
手「わかった。
お前の担任の先生には俺から事情を説明しておこう。」
リョ「はい!」
リョーマが部室を出ると、自分のバッグを持った海堂と自転車に乗った桃城がいた。
海「忘れんじゃねぇ。」
無愛想にバッグを渡す。
桃「乗ってけよ。越前。」
ニッと笑う桃城。
大「気を付けるんだぞ。」
河「安全第一だよ。」
桃「わかってますって!」
リョーマが自転車の後ろに乗る。
桃「行っくぜ〜!!」
菊「ノドカちゃん。大丈夫かにゃ。」
周「心配だね…。」
リョーマと桃城が行った方を見る目はどれも不安な色だった。
香は氷帝にいるよう言われたが、落ち着かず、イライラしていた。
跡「イラつくなよ。」
忍「心配なんわこっちもなんやで。」
香「っ。」
香は鞄を肩にかけ、生徒会室から出て行った。
跡「イラついてるのはこっちだって同じなんだよ…。」
忍「もどかしいでな…。」
跡「あぁ。」
跡部と忍足はそれからは何も言わず、香と同じように生徒会室から出た。