─蔵馬 似非夢小説─

□「南野さんと私。」
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 中学生って、子供かな?



 でも中学生って言っても、もう三年生だし。もうじき15歳にもなる。

 服装だって気にしてる、髪型だって、立ち居振る舞いだって気をつけてるもん。

 だって…子供に見られたくない。あの人に。



 私はね、女の子だよ?



 南野秀一さんは、私が目指してる私立盟王高校に通う、これでもかっていうくらい才色兼備なひと。

 顔だって綺麗だし、適度に背も高いし、物腰は柔らかいし──そして何より、とっても穏やかで大人びた雰囲気を持ってる。

 わかりやすく言えば…この上なく、素敵ってこと。




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