成り代わり

□先生が殺せない!
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いきなりだけど、僕のクラスは少し…ううん、大分変わっている

ガララ…と教室の扉が開く音がすると、担任が入ってくる

ペタン、ペタン、ペタン、
足音が教卓に近づくにつれ、僕達生徒の鼓動も段々速くなってくる
ついでに、誰かが唾を飲む音が聞こえた

先生が、教卓に出席簿を置く
「HRを始めます。日直の人は号令を!」
言いながら、うねうねと黄色い手(触手)を動かす

生憎、今日の日直は僕だ
『…き、』



『起立!!』
その言葉を合図に、生徒全員が立ち上がり、先生に銃器を向ける

『気をつけ!!』
しっかりと先生に焦点を合わせる

先生はニヤニヤしたままだ

『れーーーーーーーい!!!』
言葉と共に、銃器から弾丸が物凄い勢いで発射される

「おはようございます」
そんな生徒全員が放つ弾丸に、一つとして掠りもせず避け続ける先生、呑気に挨拶をしている

「発砲したままで結構ですので出欠を取ります。磯貝君」
「……!」
銃声の中で微かに声が聞こえる
「すいませんが銃声の中なのでもっと大きな声で」
聞こえづらかったのか先生が呼び掛ける
「…は、はい!」
今度はしっかりと聞こえた
「岡野さん」
「はい!!」
「片岡さん」
「はい!!」




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