novel : one

□間接キス!?*ZXR
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それよりも先に緑頭のゾロが、尋常ではない動物的な早さでフォークにかじりついた。


「「!!!!!」」

モグモグ。ゾロの頬っぺたがムギュムギュしている。
あろうことか、フォークを口に入れたままで。


「このクソマリモ!!てめぇ何すんだ!!」
「何だよゾロ〜〜!ずりぃぞ〜〜〜!」


「………」
ムギュムギュ、ごくん。

「あぁ〜〜〜。ロビンちゃんとの間接キスがぁぁ〜〜。」

涙を流すサンジ。

「おい、エロ眉毛!てめぇそれを狙ってたな!!?」

「当ったり前ぇだっ!!
……………
………
あぁなんだ、そうか。」

サンジはニヤリとした。

「な・何だよ……。」

「てめぇも、無表情の割には考えてんじゃねぇか。
…このムッツリスケベがっ!!
オレと同じで、ロビンちゃんとの間接キスが目的だろ?」

顔が赤くなり、言葉を発しなくても返事をしているようなものだ。

すると、意外な、しかも天と地が引っくり返るかもしれない言葉が、緑頭のそれから発せられた。



「お前ぇの予想とは、ちと違うぜ。
オレぁ間接キスが狙いじゃねぇ。
お前ぇらとこいつの間接キスを阻止するのが目的だ。
お前ぇと一緒にすんな。」


そう言った後、顔が赤くなるのも気にせず、ゾロはロビンの方へ目線を向けた。

「お前ぇも考え事なんかしてんな。
……何を考えてた?」

「あぁ、ええそうね。
もう考え事は解決したわ。
貴方の事考えていたのだけれど……
今の行動で分かったわ♪

コックさん、ご馳走様。

船長さん、残りでよければ食べて?
……でも、フォークはダメよ?ふふふ。」


「「「………。」」」


ロビンがキッチンを後にしたその後、ゾロは部外者サンジに蹴りをいただいたとか。


今のゾロには、痛みなど感じない程幸福感が勝っていたのでした。






あとがき

オチなしですみません(-_-;)
ロビンちゃんの間接キスすら奪われるのが嫌なゾロ。
私的には満足の小説でした。

Z「…くだらねぇな。」
T「今更暴言吐いても…ねぇ?
……プププ」

チャキ……

T「ギャァァ〜〜!刀置いて落ち着いて〜〜!!」


07.03.30
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