novel : one

□占い*ZXR+S
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 真夜中。辺りは闇。月の光もなく。漂う気配までが黒く見える。
 俺は喉が渇き、水を求めた。誰も居ない筈の真っ暗なキッチン。そう、誰も居ない筈だ。しかし、眼を凝らしてよく見ると、窓から仄かなオレンジ色の灯火が見える。聞き耳を立て、様子を伺う。
「……怖いわ…」
「…大丈夫だよ、ロビンちゃん。力を抜いて…」
「でも…不安なの」
「こんな時間に、あいつは起きてこないさ…」
「でも…バレてしまったら、どうすればいいの?」
「…大丈夫。これは二人だけの秘密だぜ?」
「え…ええ…」
「……さあ、いいよ……ね?」
「……やっぱり、嫌っ!」
 頭に血が上り、拳がわなわなと震えるのが分かる。何が何だか分からないが、泥々の感情が俺を支配していくのだけは分かった。
 キッチンのドアを蹴り開ける。そこには愛しい女とその女の真隣に座り、女の腰を触る男の姿が見えた。
「ゲッ、マリモ!!」
「剣士さん!?」
 俺は、その男、サンジの胸ぐらを掴み、そいつの顔目掛けて拳を投げつける。

「誤解よ! 剣士さん!!」

 その声は虚しく響いた。男は壁にぶち当たった。興奮冷め遣らぬ俺は、その女ロビンの言った意味が分からなかった。

「どういう意味だ!? 弁解できるなら、してみろよ」
「違うの…。コックさんは悪くないわ。私が悪いの」
 お前が悪い?それじゃ、お前が誘ったのか!? 俺は頭をダンベルで100回殴られたみたいに重い。

「だって、あなた、私にはっきりと言ってくれた事ないじゃない…だから不安だったの…」

 おいおい、不安なら、他の男とこんな事していいってのか!? ばかじゃないのか!! 確かに、俺は好きとか愛してるとか言った事がねェ。でも、分かるだろ!? 頼む、分かると言ってくれ!

「不安だったから、コックさんに無理を言ってお願いしたの……コックリさん」
「は?」
「コックリさん。古い書物にあった占いなのだけど…。当たるらしいって書いてあったから」

 は?はぁ?はぁぁ? なんだよ、それ? 占いってなんだよ? コックリさんってなんだよ? コックさんの間違いじゃねェのかよ!?

「おいおい、マリモ、怒るな。ロビンちゃんの言った通りだ」
「……なら、なんでてめえはロビンの腰を触ってたんだ!?」
「あ…あぁ、それは自然に手がいっちまったんだ。許せ、マリモ!」




「んな、お前らアホかーーーーーーーーっ!」



あとがき


バカらしいお話でしたね(^^;
仕様もない小説で、大変申し訳ありませんでしたm(__)m


Z「ちょっとヤベェんじゃねェの? お前ェ頭大丈夫か?」
T「弁解の余地も御座いません(ToT)」

最後までお読み下ってありがとうございました(^^)


07.04.09

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