□祈り
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私は月と申します

憧れのあの人は太陽と仰います


あなたは眩しすぎるから

正面から向き合うことができなくて

後ろ姿のあなたしか私は知りません


その眩しさが羨ましくて

見失わないよういつも必死で追いかけています


追いかけても
追いかけても

この距離が変わることはないでしょう


追いかけても

あなたに触れることはできないと

この手が届くことはないと
わかっています


それでもあなたを追いかけるのは

この手が触れることはないと知りながら

追いかけ続けるのは


いつか


あなたが気づいてくれるのではないかと

振り向いてくれるのではないかと


浅はかな期待をしているからなのです


せめて

想いの欠片くらいは届くようにと

今日もあなたの背を見つめ
ひっそりと祈るのばかり


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