精神詩 -Lunacy-
□作品No.36〜40
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NO.37
陽気な死神
ご丁寧に靴を脱いで
コンニチハ
夢に勝手に上がった死神は
ワラッテル
脳内で響く高音はミミナリ
サヨナラと
振り下ろす鎌はなく
イヤな音で嗤い続けている
死神はシをもたらした
僕にマシンガンを手渡して
割れた頭にネライサダメテ
嗤いながらソット囁いて
サァ靴を忘れて去った死神に
マシンガンヲブッパナセ
死ねばいい、と吐き捨てた朝
僕はマシンガンを手にした
道化の死神を
ベッドの上で待っている
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死にたいと思う私に、死神という僕より。
自分を殺して、もっと強くなればいい。