反戦詩 -Antiwar-

□作品No.1〜5
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NO.2

死神と鎮魂歌



見上げた空から堕ちるのは
灰色の雨と悲しみの泪
祈りは曇り空に飲み込まれ
神に届く前に砕かれる
力尽きて倒れ込んださきは
紅い血と泪の染みる地
新しく生まれた生命は
慶ばれる間もなく塵と還る
ふるえて止まないのは
泪で綴られた悲愴の鎮魂歌


冥く澱んだ澱の底で
産声上げたのは
黒と赤を纏った死神
左腕を空高く掲げて
導き出したのは
狂気の染み込む自由
右手に握締めるのは
泪と憎悪と悲哀に濡れた
道化の仮面


死神は神を裏切って
―異界の惨劇を
 撒き散らせ―
破壊音は音を忍ばせ
―貴方を抱いて
 嘲り笑おう―
すべてを破壊し尽すまで
―降り注げ
 雨と血と泪と嘲笑と
 鎮魂歌<レクイエム>―



―――――――――――――――
3連に纏まりがないので、失敗作とも。
初期の作品ですので、お許しあれ。
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