芸術詩 -Profanation-

□作品No.6〜10
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NO.7

鳥籠の金糸雀



血塗れた檻の中
嘴をもがれたカナリアが
懺悔の唄を奏でる
耳障りな音の旋律を紡ぐ

あまりにも罪深きカルマに
天に見放されし神の使い
己が住みし楽園で
歌えるように懺悔の唄
嗄れた醜い声で
叶う事ない無理な乞い


血塗れた籠の中
翼をもがれたカナリアが
免罪の唄を奏でる
不愉快な高音を響かせる

あまりにも欲深きカルマに
天に追放されし神の使い
己が住みし楽園に
戻れるように免罪の唄
紅に汚れた翼で
叶う事ない無理な乞い


血塗れた匣の中
瞳を潰されたカナリアが
迷妄の唄を奏でる
潰れた喉の醜悪なる調べ

あまりにも湿深きカルマに
地に堕とされし神の使い
己が住みし楽園を
夢見ながらも迷妄の唄
見るも叶わねば
夢の中で叶えれば良い



―――――――――――――――
音数合わせるのに苦労。
キリスト教と仏教徒とその他諸々混ざってますが(苦笑)
償いきれる罪はない、と。
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