暗黒詩 -Black-

□作品No.26〜30
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NO.28




鴉が三日月を背に
羽を広げて鳴いた

嘘だらけの世界に
哀れみと嘲りを
交えて鳴いた

嘘吐きは誰?

月は罪を照らす
黒く輝く世界
嘘は輝ける?

鴉が食べたから
黒も罪も嘘も
何処にもない

嘘だらけの世界に
鴉の鳴き声が響く
嘘だらけの世界も嘘



―――――――――――――――
何が嘘かな、と。
ひょっとしたら嘘だらけなのかもね。
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