暗黒詩 -Black-

□作品No.36〜40
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NO.37

月蝕



月が妖しく輝く頃
蜘蛛が目覚めて動き出す
銀の細糸廻らせて
煌く星々を捉えてく
流れる雲をも絲に絡ませ
闇色のその身に収めては
総てを貪欲に蝕してく
月に照らされるのは
空にかかる銀の絲
揺らめく細糸のシルエット
輝きが欠けていくのは
月を手にいれた蜘蛛のせい
総ては闇色に貪欲に



―――――――――――――――
「暗雲」を「蜘蛛」に喩えて。
不安が全てを飲み込んで、光さえも奪う…
っていうのが描けてれば良いな。
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