精神詩(2) -Tranquilizer-

□作品No.91〜95
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NO.93

一年
 -卯月〜葉月-



卯月
 薄桃色の想いが舞う頃

皐月
 憎いぐらいに青い空の下

水無月
 刹那色の潤いを
 覚えるけれど

文月
 流れる涙も涸れ果てて

葉月
 青い空の下、
 ただ溶けていく



―――――――――――――――
「一年」シリーズその10。
冬より夏の方が「終焉」の感覚があります。
冬は終わりであり始まりだけど
夏は溶けて無くなるような
暑さにすべて削がれるような、そんな感覚。
単純に私が暑さに弱いせいですか?苦笑
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