精神詩(2) -Tranquilizer-

□作品No.76〜80
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NO.77

&僕&ボクENDぼく



死にたい心も生きたい心も
地下室で
迷子になっているから
(まるで君みたいに)
屋根裏部屋で待てども
空っぽの体を
照らされるだけで
窓に映る僕は誰
ひび割れた硝子に
歪んで滲む
虚ろなボクが呟いた
(嗤う君にとても似ていて)
未だに僕は
地下への階段を
下り続けている



―――――――――――――――
自分の存在に迷子になっても
結局、自分は自分でしかない。
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