精神詩(2) -Tranquilizer-

□作品No.26〜30
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NO.27

此岸へ 彼岸より



離れていってしまわぬように
強く 強く 握って
そのまま
夢の中まで攫ってしまって
私の肋骨で作った梯子で
月の裏側まで昇って
彼方で見た 夢の在り処は
きっと
貴方だけが知っている
星を堕とす程に 強く願う
傍で生きたいと
遥か彼方 遠くに叫ぶ
鳥となった私の想い
翼を広げて
何処までも
いける気がした




―――――――――――――――
題とは逆に
「 私 」が「此岸」で
「貴方」が「彼岸」にいるように読めますが
彼岸にいるのは「私」の方。
逆でも通じますが(苦笑)
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