精神詩(2) -Tranquilizer-

□作品No.16〜20
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NO.18

月の輝きは



窓の無い部屋で独りきり
天井に描いた月を見上げる
儚く虚しい輝きで
静かに僕を攻める月
糸のような三日月は
嘲り笑う口のよう
月は地平線に沈む頃
優しい風で僕を包み
静かに耳元で囁いた

他人がいなけりゃ
何も出来ない
そんなお前は虚しい月さ




―――――――――――――――
最後のフレーズ。
メッセージはこれに尽きる。
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