精神詩 -Lunacy-

□作品No.1〜5
1ページ/5ページ




No.1

サァカス小屋



心の奥底、鎌首もたげて。
狂気が目覚めた。
道化が笑う。
狂気は、道化。
僕を見て、笑う。
疵付いたのは、君。
僕は、道化?
君がいない。君は幻?

降り積もる白銀の雪に、
踊らされている。
白い舞台、役者はピエロ。
おどけて壊れた、
僕の心です。


心の奥底、鎌首もたげて。
恐悸が目覚めた。
鬼が嘲笑う。
恐悸は、震えて
僕を抱き包む。
恐れたのは何?
僕の意味は?答えが無い。
僕は幻?

降り注ぐ灼熱の太陽、
僕を溶かしていく。
朱い舞台、役者はいない。
誰も、彼も、
消えてもういない


道化が笑う。鬼の嘲笑。
僕を見て笑う。
僕は、道化?

君がいない。君は幻?
僕の意味は?答えは無い。
僕も幻?

降り積もる白銀の星が、
太陽に溶かされて。
白い舞台。無くても立つのは、
壊れたピエロ、心無い僕、
いない、僕と君。




―――――――――――――――
元は歌詞なので、
大体同じ音数のフレーズの繰り返し。
「廃れたサーカス小屋でのピエロの一人舞台」
と云うイメージから
「存在の不安」を表そうと…した努力は認めて下さい。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ