反戦詩 -Antiwar-

□作品No.16〜20
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NO.16

花夢葬<ハナムソウ>



千羽鶴手折り
祈るのは少女の夢
黒い雨に
 ブラウスの袖は染められ
戻らぬ家族<ミライ>は
 海の彼方
想い出さえも
 鉄色<ムショク>に
 染められ沈む
愛<カナ>しき人のためと
墓標に添えた野菊は咲き誇り
鮮やかすぎる白
風に攫われ花吹雪



―――――――――――――――
「花と夢を葬<おく>る」という意味を
題に込めて。
詩自体には色んな題材が混ざってますが…。
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