反戦詩 -Antiwar-

□作品No.11〜15
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NO.11

神風に舞って



したためた手紙は焼けて
私は黒い影を残して蒸発

熱気の中で舞うのは
爛れた皮膚から零れた
貴方への想いと涙

風に消えたのは
貴方と夏の日

黒い雨は未来を奪って
想いは宙を漂う
ここには希望はないけれど



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「神風と化した『貴方』を待って
原子爆弾で消えた『私』」の
独白形式。
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